
この日を覚えてる
この日はクリスマスイヴだった
母の手術の前日で 入院している九大の帰り
家に帰って 明日のことについて考えるのが怖かったから
博多にでて 長い間 橋の上で河を見ていた
町はイルミネーションで でも それが自分と同じ世界で起こっているなんて
ぴんと来なかった そんなときの写真
すべてを 自分のなかに抱えてしまいたいなんて思う年頃があって
これはまさしくそんな時期だったから
自分を強くしようと思い過ぎて まわりを削除しようとした
世界から 孤立したかった
守りたいものを 自分が守れるのか不安だった
意地をはって 誰にも頼らなくて そうやって
平気な顔をしているのが 自分で好きだった
結果 大事なものを傷つける可能性を持つものには 容赦なく攻撃し
数少ない 愛すべきものたちに 異常に執着する
厄介な性格を確立した
でも その愛すべきものたちが あたしを裏切っても
怒らなかった
自分が 相手を愛するという行為自体が 面白かったから
彼らの 変化する心は ある意味魅力的だった
あたしの手に収まらない 変化や才能は いつまでも飽きなかった
そやって 数少ない人々の
奇抜な色から たくさんのイメージを引き出すのがあたしの好きなこと
イメージは枯れてはいけない
その余韻もすき
どきどきする 瞬間のためにいきてる
誰もが 感動する言葉より
あたしの傷に 刺さるような言葉
衝撃的で 恋のようなシーンを いつも探してる
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